過去ログ - 早坂美玲「アイドルサバイバルin仮想現実」
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◆E.Qec4bXLs
[saga]
2014/04/06(日) 00:36:59.22 ID:ffNJVArm0
自由になった左手を翻し、美玲の横から飛び退いた
その美玲も慌てて立ち上がった
アナスタシア(ボット)「よく分かりませんが、能力に救われましたね、美玲...」
美玲「能力・・・?ってなんだよこれぇ?!」
立ち上がった美玲が自分の体を見下ろして叫ぶ
手袋が二つとも、ひとつは心臓の上、もう一つはその少し横、右胸に埋まっていた
それを両方とも一度に引き抜く、普通体に異物が食い込んでいたら無闇に引き抜いてはいけないのだが、混乱した彼女の行為を咎める者はその場にいない
ガリッ ゴトッ
心臓に刺さっていたものを抜いた時、背中側に突き出た爪先にくっついていた氷がこそぎ落とされた。あれだけ強固に食い込んでいたものも外れるときはあっという間だ
美玲「はぁー・・・はぁー・・・」
爪の手袋を両手に持ったままここまでの怒涛の展開に乱れた呼吸を整える
それぞれ少しずつデザインの違う爪、共通点はどちらも3本であること
そしてそのどちらも美玲の体に一切ダメージを与えてなかったこと
美玲本人も背中に目を向けるまで刺さっている自覚がなかったくらいだからその点においてはアナスタシアの氷と似ていないこともなかった
無痛の氷と無害の爪
だがアナスタシアはそうは解釈しない
アナスタシア(ボット)「(あの、能力......見たことがあります)」
体を貫かれてなおノーダメージでいられる能力、その能力が似ているのはむしろ自分よりも・・・
アナスタシア(ボット)「(...のあ、)」
物体と一体化する能力を持つ高峯のあに物理的攻撃はほぼ無意味
槍も銃弾も全て飲み込まれる、だからといって肉弾戦を挑もうとコンクリや鉄と一体化すればそれも効かない
手袋の刺さっていた美玲の様子はそれを彷彿とさせた
アナスタシア(ボット)「(...ですが、まだ美玲の能力がそれと決まったわけでは、ありませんし...)」
左手を見る、そこに纏わせていた大玉の氷は叩き割られたようにえぐり取られ、手指がむき出しになっていた
あのなんでもないおもちゃのような爪モドキのせいで、だ。
アナスタシア(ボット)「(例えば、あの爪は、刺さった”物体だけ”を破壊できる、とか......それなら体は無傷だったこと、とも繋がります...)」
美玲を見ると彼女は既に手袋をはめていた。自分の体に刺さていたものとはいえさっき自分の身に起きたことからアレが武器になることを察したのだろう
しかし・・・やはり何度見ても破壊力のある装備とは思えない
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