過去ログ - 早坂美玲「アイドルサバイバルin仮想現実」
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◆E.Qec4bXLs
[saga]
2016/02/15(月) 20:52:19.44 ID:mCXY/M3p0
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「............」
「......うんー?」
数十メートルの離れた地面に地割れと共にめり込んだ、キングサイズの彫刻もどきが役目を終えて消えていく
その下には誰もいない。
当然である、無事で済むはずがないのだから消失していて必然だ
現実ならば原型すらとどめていない衝撃である
だから、彼女の疑問は別の点。仮想世界に起きた別の変化
「......はしごー?」
9割方壊滅したこの街において、今はぴにゃこら太のみが周りを見渡せる唯一の存在
遠目には最初それは細い塔に見えた、ひょろひょろと空へ向かって伸びている
問題はその頂上が見えないこと。天から垂らされた糸のように、上を見るとどこまでも伸びているように見える
「...なにあれー.......?」
遠目には分からない。だが、遠目から見て取れることからソレもまた巨大であることが分かる
『・・・・・ゴ・・・・・あ・・・』
変化はそれだけではない
飛び去っていく鳩たちの羽音とそれに随伴する倒壊音に隠れて、誰かの声が響き渡っている
壊れた拡声器を通したような不鮮明な音質の声、廃墟の街にふさわしい廃れた声音
『ここに・・・・・・ール・・・あつ・・・』
プレイヤーでもない、ボットでもない、生物にしては大きすぎる、建造物にしては細くて長すぎる
ぴにゃの頭上、頭の上に乗っていたこずえ達はそれを無視できない。拙い口調で話し合う
「......なにあれー...」
「...みにいくー?」
「じゃあ...こずえ...いってくるねー...」
___能力発動『八神マキノ』___
仮想世界随一の情報剽窃能力を発揮し、その場にいたこずえが一人消えた
擬似的な瞬間移動であの謎の存在を間近に眺めるために
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