4:1[saga]
2014/04/03(木) 23:01:28.35 ID:JbV5wcEX0
「…………………………うぇ……?」
息を吸う度に震える体を優しく包むように頭に手を置くと、彼女はそう言った。
「………………迷子かな? お母さんとはぐれちゃったのかな?」
膝を折り曲げ、少女との目線を限りなく平行にし、
感情に揺さぶりを掛けないよう、出来るだけ声色は優しく。
しかし瞳は真っ直ぐに、少女の不安をかき消すように見つめる。
「………………ふぇええぇぇ…………」
不安は消えた。
しかし次に襲い掛かってきたのは安心だった。
泣くことで辛うじて押し留まっていたものが一度に涙腺を介してあふれ出した。
「え!? あれ!? なんで!? ちょ、ちょちょちょ、どうしてぇ!?」
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