8:1[saga]
2014/04/03(木) 23:05:12.97 ID:JbV5wcEX0
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「…………たは〜、まさか知られてないなんて……」
「………………ごめんな、さい?」
空いた手で頭を掻きながら、参ったように声を絞り出す春香に、
少女は何故このお姉さんは困窮しているのか、と解らぬまま謝罪した。
「あっ、いいのいいの。 ごめんね、こっちこそ。 うーん、私もまだまだだなー……えへへ」
発した言葉はマイナスばかりなのにも関わらず、春香は笑顔を浮かべていた。
少女にはその笑顔の理由すらも解らず、首を傾げることしか出来なかった。
だがしかし、どうやら朗らかな雰囲気を感じ取ることは可能だったようで、少女の表情は次第に柔らかくなっていった。
「おねえちゃんは何してる人なの?」
言われた途端春香の足が止まる。 少女が見上げると、不敵な笑みを浮かべていた。
そして「良くぞ聞いてくれました」と言わんばかりに得意げな表情で振り返った。
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