11:1 ◆bUpU62Jb7o[saga]
2014/04/04(金) 00:42:28.17 ID:dcz+xlWho
「桃華お嬢様は無力ではありません。お嬢様がこうして私の身を案じてくれるだけで、
私は幸福で身体から力が沸いてきます。ですから悲しまないで下さい」
私は桃華お嬢様にそっとハンカチを差し出しました。お嬢様はハンカチを受け取ると
目尻を拭い、私の前で気丈に胸を張ってみせました。
「わたくしも掃除をしますわ。教会の外にいる運転手とSPにも手伝わせましょう」
桃華お嬢様はそう言って、腕まくりをして掃除道具置き場に向かいました。私が遠慮
しても聞いてくれないでしょう。お嬢様に感謝をしつつ、私も掃除に戻りました。
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