13: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:58:52.68 ID:s7jfH0k+0
  
 オーディション会場を後にして、薄暗くなった街を連れ立って歩く。 
 春香の表情に先程よりかは随分と明るさが戻ってきていた。 
 洒落た店に入れれば良いのかもしれないが、生憎そういった店とは無縁だったため案内できるのはラーメン屋くらいになってしまう。 
  
14: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:59:27.49 ID:s7jfH0k+0
  
 春香「今日はすみませんでした…」 
  
 P「ん?あぁ、まあそんな日もあるさ。これを引きずらないよう切り替えて次頑張ろう」 
  
15: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:59:55.69 ID:s7jfH0k+0
  
 P「春香が楽しそうに、笑顔で踊ったり歌ったりしている所がこの短い期間で見つけた春香の長所だと思う」 
  
 春香「笑顔で楽しく…」 
  
16: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 01:01:17.78 ID:s7jfH0k+0
  
 P「さぁ、反省会も済んだし食べよう」 
  
 春香「はい、ありがとうございます」 
  
17: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 01:03:57.20 ID:s7jfH0k+0
  
  
 ――― 
  
  
18: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 01:06:17.12 ID:s7jfH0k+0
  
 初めてのオーディションから数日、俺たちは二度目のオーディションを迎えた。 
  
 P「春香、いつも通りに行こう」 
  
19: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 01:06:51.52 ID:s7jfH0k+0
  
 P「お疲れ様、春香」 
  
 春香「プロデューサーさん……。私……私……」 
  
20: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 01:07:19.15 ID:s7jfH0k+0
  
 P「よし行こう、収録始まるぞ」 
  
 春香「はい!」 
  
21: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 01:09:31.67 ID:s7jfH0k+0
  
 P「オーディション初合格、おめでとう」 
  
 今日まで一所懸命頑張ってきた春香に賞賛を贈り、頭を軽く撫でる。 
  
22: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 01:15:04.57 ID:s7jfH0k+0
  
 P「あ〜、その、嫌だったか?ごめんな」 
  
 春香「ち、違うんです……。ぷろ……プロデューサーさんと一緒に……頑張ってきて良かったって…… 
  
23: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 01:15:32.92 ID:s7jfH0k+0
  
 顔を洗って戻ってきた春香の目はやっぱり赤かった。 
 濡らしたタオルで冷やしたものの完全には治らず、結局腫れた目で収録に挑むことになった。 
 どうなるものかとヒヤヒヤしていたが、出演者にいじられて目立つことができた。 
 また、番組に合格したのがそんなに嬉しかったのかとディレクターに気に入られて時々出演することが決定した。 
75Res/35.73 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
板[3] 1-[1] l20 
	このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
	もう書き込みできません。