3: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:44:15.58 ID:s7jfH0k+0
  
 P「ははは、ごめんごめん。ついね」 
  
 春香「む〜、意外といたずら好きなんですね」 
  
4: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:45:48.75 ID:s7jfH0k+0
  
 次の日からもレッスン。 
 正直に言えばお世辞にも歌が上手い訳でもなく、ダンスにも秀でているわけでもなかった。 
 それでも歌っている時、踊っている時、この子は本当に活き活きと楽しくやっている。 
 よく転ぶし音程も外したりするけれど、その表情を見ていると不思議と引き込まれてしまって応援しようという気持ちになる。 
5: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:46:21.50 ID:s7jfH0k+0
  
 P「最初は不安になるかもしれない、合格できないかもしれない」 
  
 春香「…」 
  
6: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:46:49.84 ID:s7jfH0k+0
  
 P「それに、天海さんならイケると思ったから提案してるんだ。俺は大丈夫だって信じてる」 
  
 春香「プロデューサーさん……」 
  
7: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:49:02.23 ID:s7jfH0k+0
  
 春香「何だか距離を感じちゃうから、私の事は春香でいいです」 
  
 P「……分かった。これからもよろしく、春香」 
  
8: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:51:58.71 ID:s7jfH0k+0
  
 それから数日が経ち、今日はオーディションの当日。 
  
 P「春香、初めてのオーディションだけど上手くやろうとかは考えなくていい」 
  
9: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:54:13.19 ID:s7jfH0k+0
  
 P「お疲れ様、春香」 
  
 春香「プロデューサーさん、お疲れ様です」 
  
10: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:54:41.36 ID:s7jfH0k+0
  
 春香「……すいません」 
  
 P「落ち着いたか?」 
  
11: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:55:07.88 ID:s7jfH0k+0
  
 P「そういうときだってあるさ!」 
  
 春香「そう……ですけど……」 
  
12: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:56:53.51 ID:s7jfH0k+0
  
 P「この悔しさが、必ず春香を成長させてくれる」 
  
 春香「…」 
  
13: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 00:58:52.68 ID:s7jfH0k+0
  
 オーディション会場を後にして、薄暗くなった街を連れ立って歩く。 
 春香の表情に先程よりかは随分と明るさが戻ってきていた。 
 洒落た店に入れれば良いのかもしれないが、生憎そういった店とは無縁だったため案内できるのはラーメン屋くらいになってしまう。 
  
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