59: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 02:48:10.78 ID:s7jfH0k+0
不安と恐怖が入り交じる中、袖からステージを見守る。
やはりというべきか、ファンの反応は一目瞭然だった。
その絶望的なまでの状況下で、春香は笑っていた。
60: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 02:48:57.57 ID:s7jfH0k+0
その隙を付いた、という訳ではないが春香の笑顔がファンを魅了し始めた。
活き活きと、楽しそうに踊る春香の人を惹きつける力。
チグハグになりつつある麗華と冬馬の連携を更に突き崩していた。
61: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 02:49:30.22 ID:s7jfH0k+0
永遠とも思える時間の中、ついにお互いのパフォーマンスが終了した。
結果を決めるのはファン。
ここまで来たら、後は祈ることしか出来ない。
どうか……。
62: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 02:50:17.46 ID:s7jfH0k+0
場内アナウンスが結果を告げる、割れんばかりの歓声が会場を包み、続けてアンコールが巻き起こる。
その中心にいる人物は、何が起こったのか分からないといったような表情をしていた。
春香……!
63: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 02:50:44.67 ID:s7jfH0k+0
アンコールに応える春香を見守っていたら、引き上げてきた二人と遭遇した。
冬馬「……やられたぜ、まさか負けるとは思わなかった」
麗華「……納得いかない、こんなのありえないわ!」
64: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 02:51:28.96 ID:s7jfH0k+0
P「それじゃあ、あれは君の仕業だったのか」
冬馬「妨害ってどういう事だ?」
65: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 02:51:55.83 ID:s7jfH0k+0
P「まぁ、春香が折れなかったお陰だよ」
その瞬間一際大きな歓声が沸き起こり、春香がステージから帰ってきた。
66: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 02:52:27.50 ID:s7jfH0k+0
P「なぁ、春香。聞いてもいいか?」
春香「何ですか?」
67: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 02:53:08.04 ID:s7jfH0k+0
春香「はい、プロデューサーさんいつか麗華さんに『必ずトップアイドルになるって信じてる』って
大見得切ってたじゃないですか。あの言葉のお陰です」
68: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/04/04(金) 02:54:00.72 ID:s7jfH0k+0
二人で走ってきた結果掴み取った勝利。
この日のフェスで勝った事によって春香は無事Aランクに昇格できた。
それでも、トップアイドルまでの険しい道のりはまだまだ続いていく。
夢に見た頂を掴み取るまで、俺と春香は2人で突っ走っていく。
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