過去ログ - 穏乃「麻雀に、おかしなことはつきものだ」
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184: ◆k1tEJoGb4VEz[saga]
2014/12/29(月) 22:19:35.22 ID:lNL4y79Zo

 まあいいや、今は勉強に集中しよう。
 試験で言うのが憚れるような点数を取ってしまった私は、夏休み明けに追試を受けなければならない。
 合格するまで永遠に繰り返されるそれは、何としてでも回避したい。
 そのためにはやはり、最初の追試で良い点を取って一発合格するしかない。

「よっしゃー! やってやるぞ! うおおおおおおおおおおおおお!!」

 ペンを決意を込めるように強く握って一念発起する私。
 だが普段やる気のない奴が突然やる気を出したところで続くわけがない。
 …………。

 案の定、三十分程度で私は撃沈していた。
 ペンを放り投げて、机に思いっきり突っ伏していた。

「……わっかんねー」

 理解できたことといえば、如何に憧が勉強を教えるのが上手いのかということぐらいである。
 あこの ちからって すげー! って感じ。

「あれ? 穏乃ちゃん、来るの早いねぇ」

 と、扉を開いて部室に入ってきたのは麻雀部の先輩で玄さんのお姉さんである松実宥さんだった。
 相も変わらず夏に似つかわしくないマフラーと手袋を携えた、見てるだけで熱中症になってしまいそうな格好をしている。
 当の本人は汗の一滴も掻いてない様子だが……今さらだけれどこの人怪異よりも怪異じみている気がするのだが。



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