過去ログ - 穏乃「麻雀に、おかしなことはつきものだ」
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3: ◆k1tEJoGb4VEz[saga]
2014/04/04(金) 20:56:17.14 ID:ZO2+Qwfe0

「はい、穏乃ちゃん」

 マグカップを一つ手渡される。
 注がれた紅茶の鼻孔を刺激する良い香りが、部屋中に充満していた。

「ありがとうございます、玄さん」

 受け取って、一口啜る。
 ……うん、おいしい。
 紅茶の微かな甘さとミルクの優しい舌触りが、まるで玄さんの性格を表しているかのようだった。

「ど、どうかな?」

「すごく美味しいですよ。流石は玄さんです」

「よ、よかったぁ」

 ほっと胸を撫で下ろすと、玄さんも紅茶を飲み始めた。
 それにしても本当に美味しいな、この紅茶。
 部室にある茶葉はスーパーで買った安物だったはずだが、淹れ方にコツとかがあるのだろうか。

「……ふふ」

「? どうしたんですか、玄さん」

 ちびちびと紅茶を賞味していた私を見て、玄さんが微笑んでいた。
 そんな笑うほど変な顔をしていただろうか、私は。

「あ、ごめんね。なんだか懐かしいなって」

「懐かしい、ですか」

「うん。ゴールデンウィークが終わって、穏乃ちゃんが来てくれて……私、本当に嬉しかったんだぁ」



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