過去ログ - 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「これで最後、だね」
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◆iX3BLKpVR6
[saga]
2014/06/20(金) 03:32:23.48 ID:1VP1D/ZP0
というか、さっきから素が出まくりの蘭子だった。
これから本番だってのに、そんなんで大丈夫なのだろうか。
八幡「はぁ……ほら、こっから見てみろ」
軽く溜め息を吐き、蘭子を手招く。
逡巡した後、おずおずとカーテンから出て寄ってくる蘭子。
その格好は……いや、やめとこう。楽しみが半減する。
蘭子が俺の横まで来ると、その表情は、一変した。
大きく目を見開き。
頬を紅潮させ。
口から、言葉に出来ない吐息を漏らす。
そしてその気持ちは、俺にも分かる。
色とりどりに光る、波のようなサイリウム。
ここまで伝わってくる、観客席の熱気。
見るものと聴くもの全てを魅了する、歌姫。
その景色は、何度見ても、目を奪われて仕方がない。
食い入るように見つめる蘭子の瞳は、キラキラと輝いていた。
まるで、舞踏会を夢見るシンデレラのように。
やがて、彼女は恍惚とした表情で呟いた。
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