過去ログ - 八幡「やはり俺のアイドルプロデュースはまちがっている。」凛「これで最後、だね」
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869: ◆iX3BLKpVR6[saga]
2014/08/09(土) 01:59:19.16 ID:9UPUoVTN0


社長「あれだけのアイドルを笑顔に出来るキミが、こんなくだらない事でクビになる必要はない。……それが、アイドルプロダクションの社長をやっている私の決断だ」

八幡「……」

社長「甘い考えだと社員たちには怒られてしまうかもしれんがね。生憎とこれが私なんだ」



苦笑しつつ、彼は俺へとそう言ってくれる。
その言葉には優しさが含まれているのを、今の俺はかろうじて感じ取れた。

ホントに、本当に、甘い。



社長「今日はもう帰りなさい。親御さんも心配しているだろう」



俺の肩へ手を置き、そう言う社長。
ただただ単純に、暖かいなと、そんな気持ちがポツリと湧いて出た。



社長「外には記者達がいるかもしれんし、車を出そう。幸い、腕ききのドライバーが我が社にはいるからね。まぁ彼女もアイドルなんだが」

八幡「……」



俺は、社長の言葉に甘えるしかなかった。
情けないが、今の俺じゃ碌に考える事も出来ない。

社長の言葉に無言で頷ずくと、重い足取りで社長室を後にする。




その後の事は、正直よく覚えてはいない。

事務所にいた何人かのアイドルに声をかけられたが、大した返事も出来なかったと思う。
車で送ってくれた女性にも、言葉少なくお礼を言ったのみだ。

ただ、その中でも覚えているのは……



会社に凛は、いなかった。



ただそれだけは、漠然と覚えていた。







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