過去ログ - モバP「君がシンデレラになった時」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/07(月) 13:49:21.59 ID:7SZpDLx50
ー進路指導室ー
担任「二宮…お前なぁ…」
飛鳥「……」
担任「確かに進路志望のプリントを出してないのはお前だけだから急かしてしまったのは悪いと俺も思うさ」
担任「だからって『他とクラスメイトと同じ』なんて書く奴があるか…」
飛鳥「…そうとしか書けないので、そう書いただけです」
担任「そうとしか書けないってお前なぁ…例えばコイツは公務員になりたいって書いてあるんだが…じゃあお前も公務員になるのか?」
飛鳥「充分あり得る話ですね」
担任「…こっちは花屋になりとあるが」
飛鳥「もしかしたらあり得るかもしれないですね」
担任「コイツは会社員と書いてるが…」
飛鳥「それが一番現実的ですね、ボクにとっても」
担任「はぁ…最近の子供は冷めてるとはいうがここまで冷めてるとはなぁ」
担任「二宮、お前には夢とかないのか?」
飛鳥(夢…?)
飛鳥(夢なんて…叶うわけもないんだ、そんなもの持つだけ無駄じゃないか)
飛鳥(大人はいつだってそうさ、夢を持てと言っておきながら現実を見ろと命令する)
飛鳥(それだけで充分わかるよ、夢なんか持たないのが正解だって…)
飛鳥「………」
担任「……わかった、二宮」
担任「早く出せとはもう言わない、自分の中で答えが出たらでいいからそのときもう一度お前のなりたいモノを俺に教えてくれ」
飛鳥「……別になりたいモノなんて」
担任「意地でも探してこい、いいな?」
飛鳥(…強引)
飛鳥「…………わかりました」
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