過去ログ - 安部菜々「笑顔の魔法と月うさぎ」
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38: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/13(日) 14:06:12.41 ID:I/UE5KgBo
「菜々……」
俯いてしまった私の上から、声が聞こえた。同時に、口の端が伸びる感覚。
「あほう」
39: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/13(日) 14:10:27.03 ID:I/UE5KgBo
「菜々はいつも通り、精一杯アイドルを楽しんでくれればいい。
お前をウサミン星人としてプロデュースするのが、俺の仕事なんだから」
やがて頬から離れた手のひらは、私の頭の上にそっと乗せられる。
40: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/13(日) 14:12:10.64 ID:I/UE5KgBo
「そうですよ、トップアイドルはナナの夢です!
プロデューサーさんが背中を押してくれるんですから、これはもうビビッときちゃいますよ!」
「ん、いい感じじゃないか。明日も今まで通り、一つ一つ目の前の仕事に全力でぶつかってこい。
そうすれば菜々と卯月の力なら、結果は後からついてくるはずだ」
41: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/14(月) 01:33:03.21 ID:0S78rrOko
シアワセうさぎの握手会とミニライブは、休日ということもあって大盛況。
夏から私と卯月ちゃんでラジオを、という告知もされて、ファンの方々も楽しそうだった。
控室から出ると、傾いた太陽からの西日が差し込んできていた。今夜は暖かいのかな。
42: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/14(月) 01:34:55.70 ID:0S78rrOko
「あ……ごめんなさい、ダメでしたか……?」
「えっと……ダメってわけじゃ、ないんですけど」
だって、あの場所は……ウサミン星でもなんでもない。
43: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/14(月) 01:44:56.01 ID:0S78rrOko
「私、菜々ちゃんのこともっと知りたいんです。
せっかく同じユニットになったのに、私ばかりアドバイスもらっちゃってるから……」
そう言って、卯月ちゃんは笑う。
44: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/14(月) 01:48:07.37 ID:0S78rrOko
「ナナの本当の姿を知っても……仲良くしてくれますか?」
「本当の、姿……菜々ちゃんやっぱり、地球人のフリをして……」
「あーいや、そういうことじゃないんですけどね」
45: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/14(月) 02:20:08.58 ID:0S78rrOko
一旦別れて、新宿駅で待ち合わせ。
お互い軽く変装して、下り電車で一時間。
晩御飯の材料を買ってスーパーから出ると、真っ赤な空に一番星がきらめいていた。
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/14(月) 11:34:42.38 ID:E8+G4cKHo
期待
47: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/15(火) 00:31:45.43 ID:ZY3wZcyuo
ああ、洗濯物溜まってたんだった……
足の踏み場はあるけど、流石にもうちょっと小奇麗にしないと。
「お茶用意しますから、座っててください。ちょっと散らかってますけど、あはは……」
48: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/15(火) 00:34:30.70 ID:ZY3wZcyuo
とりあえず炊飯器のスイッチを入れて、緑茶をいれる。
お茶うけは……落花生みそが余ってるし、それでいいかな。
「あ、このアイドル懐かしい……子どもの頃、大好きだったんです!」
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