過去ログ - 安部菜々「笑顔の魔法と月うさぎ」
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42: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/14(月) 01:34:55.70 ID:0S78rrOko
「あ……ごめんなさい、ダメでしたか……?」

「えっと……ダメってわけじゃ、ないんですけど」

だって、あの場所は……ウサミン星でもなんでもない。
以下略



43: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/14(月) 01:44:56.01 ID:0S78rrOko
「私、菜々ちゃんのこともっと知りたいんです。
 せっかく同じユニットになったのに、私ばかりアドバイスもらっちゃってるから……」

そう言って、卯月ちゃんは笑う。

以下略



44: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/14(月) 01:48:07.37 ID:0S78rrOko
「ナナの本当の姿を知っても……仲良くしてくれますか?」

「本当の、姿……菜々ちゃんやっぱり、地球人のフリをして……」

「あーいや、そういうことじゃないんですけどね」
以下略



45: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/14(月) 02:20:08.58 ID:0S78rrOko
一旦別れて、新宿駅で待ち合わせ。

お互い軽く変装して、下り電車で一時間。

晩御飯の材料を買ってスーパーから出ると、真っ赤な空に一番星がきらめいていた。
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/14(月) 11:34:42.38 ID:E8+G4cKHo
期待


47: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/15(火) 00:31:45.43 ID:ZY3wZcyuo
ああ、洗濯物溜まってたんだった……
足の踏み場はあるけど、流石にもうちょっと小奇麗にしないと。

「お茶用意しますから、座っててください。ちょっと散らかってますけど、あはは……」

以下略



48: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/15(火) 00:34:30.70 ID:ZY3wZcyuo
とりあえず炊飯器のスイッチを入れて、緑茶をいれる。

お茶うけは……落花生みそが余ってるし、それでいいかな。

「あ、このアイドル懐かしい……子どもの頃、大好きだったんです!」
以下略



49: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/15(火) 00:57:51.56 ID:ZY3wZcyuo
そんなことを考えながらお茶をすすっていると、

「え……これ……」

卯月ちゃんの視線が、一点で止まっていた。
以下略



50: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/15(火) 01:02:19.63 ID:ZY3wZcyuo
「ふ、ファン!? 菜々ちゃんが、私のですか?」

「あはは……ナナも卯月ちゃんと同じなんです。子どもの頃から、アイドルが大好きでした」

だから、アニメの世界とアイドルのいる世界、そして現実を混同して。
以下略



51: ◆0vdZGajKfqPb[saga]
2014/04/15(火) 01:06:57.45 ID:ZY3wZcyuo
アイドルになる。
そんな妄執だけで生きてきた当時の私は、限界の状態だった。

目を閉じても開けても、瞳に写るのは暗闇。
必死にもがいて、消えそうな光に向かって伸ばした腕すら、見えない。
以下略



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