過去ログ - 黒川千秋「私を信じて任せて、プロデューサー」
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2014/04/10(木) 00:50:13.01 ID:uPLicPgJ0
『大げさよ。少し調子が悪かっただけ。体調管理を怠った私の落ち度よ』
「そう言わないでくれ。スケジュールを確認したんだ。ここ何ヶ月か、千秋は仕事に出ずっぱりだった。学業との両立もあるのに。こんなに慌てて仕事をこなさなくても千秋は上にいける。俺の落ち度だ」
『……プロ失格ね。お互いに』
「違う、千秋はわるくない」
『聞いて。プロデューサーさんと一緒だから、アイドルの楽しさにも気づけた。その反面、私は自分の体の疲れに気づけなかったわ。だから、お互いの落ち度ということね』
「千秋……」
『プロデューサーさんも私も、アイドルの仕事に魅せられているのね。私、今とてもアイドル活動が楽しいわ」
ガチャリと事務所の扉が開いた。
そこには携帯をかばんにしまっている彼女がいる。
「千秋、真っ直ぐ帰らないとっ」
「それよりも大切なことがあると判断したからよ。アナタはきっと、責任を感じてしまうから」
彼女はゆっくりと近づいてくる。冷たくも美しい瞳をしながら。
「私はあなたにプロデュースされるのが好きよ。あなたが私のためにとってきた仕事ひとつひとつにやりがいを感じてる」
彼女の声は、少し震えていた。
「だけど、そうね。最近は少し不安が消えなかったわ。私はうまくできているのか、あなたのプロデュースに答えられないアイドルになってしまっていないか」
「焦燥と不安が消えてくれない……なのに、アナタ以外のプロデュースなんて、考えられない。私って結構頭の硬い女みたい。お願い、信じてっ。私は、アナタの期待に答えられる」
彼女はつばを飲み込み、激情を内に秘めながら訴えた。
「私はプロデューサーさんを選んだわ。だからアナタにも私を選んで欲しいの。私を誰よりも高めてくれるプロデューサーはアナタだから…」
(ああ……くそ。……俺はなんて奴だ)
彼女の誠心誠意の訴えに、最近の自分の行動と言動がフラッシュバックする。彼女は存分に訴えていたじゃないか。
「……千秋に選ばれて、俺は本当に幸せだ。……昨日のライブ最高だったよ、蝶が舞っているように美しかった」
彼女に手を伸ばす。
彼女はその手を両手でつつみ、宝物を抱くように、胸の間へと抱き寄せた。
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