過去ログ - 穂乃果「あなたは…誰なの?」ヴィオラ「……」
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◆J56L221nBM
[saga]
2014/06/25(水) 21:12:55.86 ID:0cDYWNf2o
−書物庫−
ペラッ
ヴィオラ「…ここも、懐かしいな」
穂乃果「え、っと…」
ヴィオラ「相変わらず、あれが望むもの以外は読めないんだ」
穂乃果「…あれ?」
ヴィオラは魔女の家と書かれていた本を本棚に戻すと、つまらなさそうに呟いた。
ヴィオラ「私ね。ここで字を覚えたの」
ヴィオラ「手に取れば、読める程度の本を提供してくれる…でも、まだ読むべきではないものは絶対に読ませてくれない」
ヴィオラ「…つまんない場所だよ」
ヴィオラの顔は、本当につまらなさそうだった。
この書庫に対してではなく、何か一つの事に対しての不満を吐き出しているかのように穂乃果は見えた。
穂乃果「……」
ヴィオラ「ああ、でも」
ヴィオラ「この家、あなた達が来る前から色んな人間が訪れたから」
ヴィオラ「読めないはずの本が読めるようになってる…きっと、ここから先の場所まで来ることが出来た人間がいたんだね」
ヴィオラ「まあ、その人間達はとうの昔に食べられたのだろうけど。…ふふっ」
ヴィオラ「普通は元に戻ってる筈なんだけど…どうしてかなあ?くすくす…なんでだろうね?」
そう言うと、ヴィオラは本を整理する魂の残骸の元へと近づき、ロープを渡して本を受け取った。
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