過去ログ - 御坂「それがあんたのやり方なの?」 レイ「そうよ」
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1: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:23:23.04 ID:ii9Y9OWg0
上条「おまえは誰だ?」 カヲル「僕はカヲル。運命を仕組まれた子供さ」
ex14.vip2ch.com

の続編にです。
このスレから読むとたぶんチンプンカンプンなので、前作を読むことをおススメします。

とある×エヴァのクロスになります。

時系列はエヴァ旧劇場版あたり。
注意書きは前作とあまり変わらないので、そちらを参照してください。

更新は数日に一回ぐらいはしたいかな。
けれど、リアルの忙しさによってまちまちです。

それでは第2部スタートです。




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2: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:25:02.04 ID:ii9Y9OWg0
シンジ「もう、みんなが怖いんだ」

エヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジは呟く。
シンジは通路を歩いている。
しかし、どうも様子がおかしい。
以下略



3: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:25:41.29 ID:ii9Y9OWg0
今も右手に残る、カヲルの感触。
さっきの戦闘でカヲルを握りつぶしたのは、初号機のパイロットであった自分。

柔らかいカヲルの体に、憎悪に任せて力を込めた。
その瞬間が何度も何度も、頭の中で繰りかえされ……。
以下略



4: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:26:17.41 ID:ii9Y9OWg0
確かに、あの時はカヲルを憎んでいた。
殺してやりたいと思った。

でも、血にまみれた初号機の右手を見た瞬間、一気に目が覚めた。
自分が、いったい何をしたのかを理解した。
以下略



5: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:27:00.19 ID:ii9Y9OWg0
その瞬間、自分の中で何かが壊れた。
取り返しのつかない何かが、壊れた。

シンジ「もう、どうでもいいや」

以下略



6: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:27:43.65 ID:ii9Y9OWg0
「何してんのよ」

シンジは声がした前の方を向く。

前にいたのは、明るい栗色の髪に青い目の少女。
以下略



7: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:28:17.47 ID:ii9Y9OWg0
シンジ「……」

シンジは何も答えない。
目すら合わせようともしない。
いや、周りの様子に興味がないような反応だった。
以下略



8: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:29:08.46 ID:ii9Y9OWg0
アスカ「ったく、久しぶりの対面だってのに、何よ、その反応は。せっかくこのアスカ様が声をかけたってのに」

アスカはいつもの、明るく自信にあふれた調子でしゃべる。
シンジは何も答えない。

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/08(火) 20:29:51.71 ID:j3sacVl+0
ぶっちゃけ新バ−ジョンは知らないがエヴァの設定で一部を除いて旧版だと東京都は水没したから話が成り立たない 爆撃も行われたらしいし しかもN二爆弾かもだし
東京湾に面してる以上新盤でも東京が無事とは思えん


10: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:29:55.92 ID:ii9Y9OWg0
すると、アスカの表情が変わる。
さっきの明るさから一変し、真剣な表情に変わる。

アスカ「渚カヲルのことは聞いたわ」

以下略



11: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:30:44.91 ID:ii9Y9OWg0
アスカ「無理矢理引き留めて悪かったわね。行っていいわよ」

アスカはシンジに背を向けたまま謝る。
シンジは振り向きもしないで、通路の角を曲がり立ち去る。

以下略



12: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/08(火) 20:31:19.00 ID:ii9Y9OWg0
アスカ「このままだと壊れてしまう。アタシよりも深刻だわ」

アスカはシンジを追いかけようかと思ったが、やめる。
今の状態では何を言っても無駄だ。分厚い壁に跳ね返される。
それどころか、ぎりぎりのラインで保たれている心をぶち壊す一押しになりかねない。
以下略



13: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/11(金) 17:17:57.41 ID:OgsT3wBr0
ネルフ本部 とある病室

対使徒戦の最前線であるネルフ本部には、最新の医療技術が集約されている。
国連直属の組織であり、一般の病院よりも人材や設備が揃っている。

以下略



14: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/11(金) 17:18:34.56 ID:OgsT3wBr0
が、それよりも深刻だったのが、大量の出血だった。
大量出血によって気を失い、救助隊や医師による治療のおかげで何とか死なずにすんでいるというレベルだ。
すぐに緊急手術が行われ、どうにか持ちこたえた。
現在は峠を越えたが、未だに目覚めてはいない。

以下略



15: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/11(金) 17:19:05.46 ID:OgsT3wBr0
彼女は俯いていた。
一向に目覚めない目の前の少年を、見守ることしかできないからだ。

泣くこともなく、喚くこともなく、ただぼんやりと座っている。
しかし、その顔は若干赤くなっていて、特に目元はそれがはっきりとわかった。
以下略



16: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/11(金) 17:19:43.34 ID:OgsT3wBr0
御坂「こんなにぐっすり寝ちゃって。全くもう」

アスカ「本当ね」

御坂「コイツったら、いつもこうなのよ。一人で厄介ごとに巻き込まれて、助けに行って、ボロボロになって帰ってくるの。もちろん、厄介ごとも解決して、助ける人も助けてね」
以下略



17: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/11(金) 17:20:25.31 ID:OgsT3wBr0
それをアスカは理解している。
だから、上条のことを悪く思ったり、恨んだりはしていない。

御坂「でも、本当に馬鹿だよ。当麻」

以下略



18: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/11(金) 17:21:00.14 ID:OgsT3wBr0
アスカは知っている。
御坂は上条が好きだということを。

だから、御坂の心境は想像しなくてもわかる。
でも、その辛さを想像することはできない。
以下略



19: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/11(金) 17:22:48.48 ID:OgsT3wBr0
御坂「嫌な予感がするの。治療はうまくいったんだろうけど、それ以外にも何かあるんじゃないかって……」

アスカ「まさか、そんな」

御坂「私、どうすればいいのよ……。教えて、アスカ?」
以下略



20: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/11(金) 17:23:28.54 ID:OgsT3wBr0
アスカ「美琴が信じなくて、誰が信じてあげるのよ」

御坂「……」

アスカ「同じ学園都市から飛ばされて再会できたんだから、この状況を共有できるのは美琴だけ。軽くでもいいから信じてみなさい」
以下略



21: ◆Sfw.BieP36[saga]
2014/04/11(金) 17:24:01.13 ID:OgsT3wBr0
一番つらいのは御坂、それに上条なのだから。
復活したばかりの自分が、そんな表情をしても仕方がない。

アスカ「ほら、顔を拭いて。せっかくのきれいな顔が台無しよ」

以下略



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