過去ログ - 幼馴染「いつまでも変わらないよ」
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2: ◆ljWAPJyDi/P/[saga]
2014/04/09(水) 19:24:07.83 ID:OaDedUEo0
男母「ごめん……ごめんね」

ふいにあったかくて柔らかい感触に包まれたと思ったそのときには、母さんに強く抱きし
められていた。
母さんの声は少しだけ震えているみたいだった。
以下略



3: ◆ljWAPJyDi/P/[saga]
2014/04/09(水) 19:27:11.54 ID:OaDedUEo0
靴をはいて外に出ると、夕焼けが町全体をオレンジ色に染めていた。
どんよりとした気持ちを引きずって、僕は幼馴染ちゃんの家に向かった。
おそるおそると、震える指でベルを鳴らすと元気な声が聞こえてきた。

幼馴染「はーい!」
以下略



4: ◆ljWAPJyDi/P/[saga]
2014/04/09(水) 19:29:50.59 ID:OaDedUEo0
幼馴染ちゃんは、僕がだれかにからかわれたと勘違いしたんだろう。
もしそうだったら、どれだけよかっただろう。
もしそうだったら、どれだけ僕は喜んだことだろう。

男「ぼくね……ひっこし、することになったんだよ」
以下略



5: ◆ljWAPJyDi/P/[saga]
2014/04/09(水) 19:32:05.88 ID:OaDedUEo0
幼馴染「ゆるせない……!」

男「え?」

幼馴染「おとこっ!」
以下略



6: ◆ljWAPJyDi/P/[saga]
2014/04/09(水) 19:35:30.58 ID:OaDedUEo0
男「お、おかあさんしんぱいするよ!おさななじみちゃんのおかあさんだって!」

幼馴染ちゃんは急に立ち止まった。
それから、僕のほっぺを横にグイッと引っ張った。
幼馴染ちゃんは力が強かったから、ものすごく痛かった。
以下略



7: ◆ljWAPJyDi/P/[saga]
2014/04/09(水) 19:38:04.45 ID:OaDedUEo0
男「おさななじみちゃんありがとう。ぼく、なんだか、ゆうきがでてきたよ」

幼馴染「おとこ……」

男「ぼくも、いやだ。おさななじみちゃんと、ずっといっしょにいたい。いつまでもいっしょにいたいよ」
以下略



8: ◆ljWAPJyDi/P/[saga]
2014/04/09(水) 19:40:30.11 ID:OaDedUEo0
それからはしばらく、二人でアスファルトの上を歩いた。
その途中で気になったことがあったので、僕は尋ねてみることにした。

男「ねえー」

以下略



9: ◆ljWAPJyDi/P/[saga]
2014/04/09(水) 19:43:02.34 ID:OaDedUEo0
僕がそう言うと、幼馴染ちゃんは得意げに鼻を鳴らした。

幼馴染「すごいでしょ!ずっとためておいたおとしだまなの!」

男「あ……」
以下略



10: ◆ljWAPJyDi/P/[saga]
2014/04/09(水) 19:46:20.58 ID:OaDedUEo0
幼馴染「あんたは、なにもしんぱいしなくていいの!ぜんぶわたしにまかせておけばいいんだから!それに――」

男「それに……?」

幼馴染「おとしだまなんて、らいねんももらえるじゃない。それがどうしたのよ」
以下略



11: ◆ljWAPJyDi/P/[saga]
2014/04/09(水) 19:48:50.93 ID:OaDedUEo0
僕たちはこのままなんの問題もなく逃げ切れると信じきっていた。
だけど、その時の僕たちは子どもだった。
まだほんの小学校の低学年だった。

すでにわかっているように、千円で行ける範囲なんてたかが知れている。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/12(土) 23:56:02.10 ID:UpPtLqoko
しえん


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