23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/09(水) 23:54:46.55 ID:hfXL+YRR0
「何か隠しているだろう、阿良々木先輩」
「そんなこと……あ」
「やあ、おはよう阿良々木君」
どうやって神原を言いくるめようか考えていると、出勤してきた高木社長と鉢合わせた。
いいなぁ重役出勤。
「おはようございます、社長」
「うむ、そちらの女性は?」
「初めまして。私、阿良々木さんの後輩で神原駿河と申します」
「これはこれはご丁寧にどうも。いやあ、美人な方だ」
流石の神原も初対面の目上の人間に対してはきちんとしているようだ。
体育会系だし、当たり前と言えばそうか。
「てっきり阿良々木君が新しい子をスカウトしてきたのかと思ったよ」
「スカウト?」
あ、やばい。
「いえ、ちょっと彼女がトラブルに巻き込まれてしまいまして……勤務中にすみません」
「いいよいいよ、困った時はお互い様だ」
「では僕は彼女を送り届けて勤務に戻りますので……」
僕は忙しいんですオーラを全力で出しながら去ろうとしたが、
「神原さんと言ったね。ティンと来た!
どうだい、ウチでアイドルやってみないかい?」
「……アイドル?」
僕のアイドルを守ろうと必死で行った努力は、皮肉にも組織のトップにより瓦解したのであった。
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