過去ログ - 【艦これ】語られる事のない海のスナイパー達
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56: ◆ANFZJVHAkB2d[sage]
2014/04/14(月) 03:31:14.90 ID:2Tl9OVkxo
−敵輪形陣・外周付近−

58「なんでゴーヤの近くには敵がいないでち・・・?」

戦闘が始まってから58は敵陣形の外周を回っていた。

だが潜行している速度では敵艦の戦闘速度について行けずに何度も見失っていた。

そうこうしているうちに敵艦はどんどん北方海域方面へと撤退。

58の周りには敵艦はおろか味方艦すらいないという状況だった。

58「このままじゃゴーヤは・・・ただの役たたずになるでち・・・・」

しかし潜望鏡深度まで浮上していた58の視界にゆっくりと進んでくる敵重巡洋艦の姿がうつった。

58「・・・!敵艦でち・・・戦艦・・・・?いやあれは・・・重巡洋艦でち!」

58「魚雷さん、お願いします。」

58「当たってくだち!」

3門2射の雷撃を敢行。その魚雷は狙い違わず敵艦に直撃する。

58「命中でち!」

1射目の被弾により速度が落ちた敵艦に2射目の魚雷が突き刺さる。

その魚雷は最初の損傷箇所に直撃し敵艦は弾薬が引火したのか大爆発を起こしゆっくりとその身を海中へと沈めていく。

その時、58にも艤装に施された記憶が流れ込んでくる。

後に母国に死の爆発を二度も起こした爆弾を運んだ重巡洋艦を発見。

伊58は雷撃を行いその重巡洋艦を沈めた。

これが母国海軍最後の水上艦艇による戦果であることを彼女は知らない。

だが死の爆弾を運んだ重巡洋艦を沈めた事はあの炎に焼かれ亡くなった人たちへの弔いになったのではないだろうか・・・。

58「ゴーヤの魚雷さんは、お利口さんなのでち!」

浮上し爆発炎上して沈みゆく敵艦を見ながらゴーヤは高々と声を上げた。





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