21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 18:50:16.86 ID:95e+9Xdq0
「これはこれはご丁寧にありがとう。ははは、実に礼儀正しくて素晴らしい妹さんじゃあないか、阿良々木君」
「エエ……自慢ノ妹デスカラ」
言いたくもない妹の世辞を言い繕う僕。
セリフがFC時代の陳腐な征服者のようになっているのはバグではなく仕様です。
妹たちで唯一評価できるのはこの外面のいい礼儀正しさだけだ。
無論、その意図するところは全て自分たちの為、という方向に向けられているため、知っている側としては可愛くもなんとも無いのだが。
「おっと、そろそろ時間だ。行こうか水瀬君、高槻君」
「はい!」
「じゃあね」
今日は本来ならば僕が水瀬と高槻を車で収録現場まで送って行く予定だったのだが、火憐ちゃん月火ちゃんの事を話すと私が行こう、と社長が言い出したのである。
別に放っておいても良かったのだが、折角だから一緒にいてあげなさい、と社長の心遣いだ。
「すみません社長、手を煩わせるような結果になってしまいまして」
「はっはっは、社長なんて椅子に座ってふんぞり返っているのが仕事だからね、たまには私もアイドルと交流したいのだよ」
と、本音なのか建前なのかわからないようなセリフを残し、水瀬と高槻を連れて行ってしまったのを確認してから妹×2に向き直る。
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