23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 18:55:24.68 ID:95e+9Xdq0
「ふぐぅっ!?」
案の定、顔面に亜美ちゃんのフランケンシュタイナーが、下半身に真美ちゃんのタックルが同時にヒットする。
慣性の法則に従いそのまま仰向けに倒れる僕。
寝ている僕の顔に亜美ちゃんがまたがり真美ちゃんが腰にしがみついている、とある意味美味しい絵格好になったが、実際は結構なダメージがある。
格闘ゲームで言えば半分くらい体力ゲージを持って行かれた気分だ。
二人はまるで火憐ちゃんと月火ちゃんのように、こうして毎日僕に襲いかかってくるのが日課となっているようだ。
僕は姉妹に襲うことを日課にされるような特異体質なのか、と疑いたい。
「にいちゃん をたおした!」
「あみ と まみ は 5ほ゜いんとのけいけんちをえた!」
「200えん をてにいれた!」
たったの5かよ。ドラキー並だ。
続けて僕の尻ポケットを勝手に探る双海姉妹。
「兄(C)、二百円ちょ→だい!」
「ちょっ、人の財布を漁るな!」
満面の笑みで僕の財布を取り出した二人だったが、中身を見た瞬間に表情が硬直する。
「あっ……二千円しかない……」
「大人なのに……」
「やめとこうよ……かわいそうだよ」
「うん……」
「そんな目で僕を見るなぁ!」
給料日前なんだよ!
中学一年生にお金の面で同情された!
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