過去ログ - 阿良々木暦「まみコーム」
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35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:17:28.05 ID:95e+9Xdq0

そして、次に使った女の子もまた運悪く命を落としてしまったとしたら?

今よりかなりの昔だ。
現代よりも突然な死が珍しくない時代とは言え、二度続けばもう縁は結ばれたようなものとなる。
その後も何度か同じような事があったのかも知れないし、なかったのかも知れない。
最初はただの櫛でも、こうした謂れと繰り返しを何十年、何百年も続けるとそれはひとつの意志を持った怪異となる。

「付喪神、か。この国独特の神じゃったかの?」

道具でも百年、 大切に使われると命が宿る、という日本独特の考え方から派生するものだ。
かの斧乃木ちゃんもこれに似た手法を用いて作られたらしい。

ただ、この場合は百年使われて美しい命が灯った、と言うよりはマイナスの感情が重なりに重なって怪異と化した、と言った方が正しい。
しかも悪い噂に怨念つきというサラブレッドだ。
そりゃあたちの悪い怪異にもなる。

「標的となるのは同じ女の子。あの櫛に触れた女の子は、恋をするのに最も適した年齢まで成長させられた挙句に、はじめて見た異性に対し盲目になってしまう――というのが臥煙さんの言葉だった。それが例えどんなに嫌いな奴でも、ね。
 名前の由来にもなっていて、いろぐし、いろぐるし、色狂し、色狂い。少女に似つかわしくない形容詞だけれど、すなわち色情魔だ」

だからあの櫛は封印されていたようだけど、元々そんなに強い封印でもなかったようで、吸血鬼である僕が触っただけでショックで封印が解けてしまったようだ。



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