過去ログ - 阿良々木暦「まみコーム」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:21:07.31 ID:95e+9Xdq0

「兄ちゃん!」

と、急にとてつもない勢いで浴室の扉が開いた。
それはもう扉が壊れるんじゃないかと思うくらいの音と速さで。
実際、鍵は壊れた。

「なー兄ちゃん、久しぶりに一緒にお風呂入ろうぜ!」

「背中流してあげようか?」

下着だけを身に着けた、半裸の火憐ちゃん月火ちゃんだった。

「いらない! いらないから閉めてくれ! あと鍵を壊すな!」

「鍵? 鍵なんかあったか?」

「僕の敷金になんてことするんだ! いいから出て行け!」

「なんだよー、裸くらいいいじゃねーか。昔は裸の付き合いもしたんだし」

「何年前の話だよ!」

小学生低学年くらいの話だよ。念のため。

突如として入浴中の扉を開けた愚妹どもを追い払う。忍が気配を察して一瞬で影に潜ってくれて助かった。
そう言えば高校の頃にも似たようなことがあったな……。あの時は月火ちゃんに忍を見られて包丁を持って来られたのが懐かしくも恐ろしい。

「私たちも早く入りたいから、ここで待ってるね」

「……僕が出る時くらい出て行けよ」

さすがに妹たちに裸を見せつける趣味はない。
と言うかこいつら二人で入る気か。こんな狭い風呂に。
ここの風呂はお世辞にも広いとは言えない。
子供が足を伸ばせる程度の浴槽に同じ幅のシャワースペース。
人間が二人入ればそれでもう一杯一杯だ。
湯船に浸かれるだけマシと言えるくらいに狭い。
アニメの阿良々木家浴場のように体育館のごとく広くはないのだ。



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