40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:31:18.49 ID:95e+9Xdq0
005
「兄(C)!」
「に、にーちゃ……待ってたYO……」
定時後。
事務所の一室、会議室という名称こそついているものの、普段使われていない物置同然の部屋の扉を開けると、数時間前と変わらない様子で双海姉妹がいた。
最も真美ちゃんはナイスバディな大人に変身してしまっているし、亜美ちゃんは心労からかぐったりしていたが。
僕はスーツを適当に部屋の隅に放ってネクタイを外すと、胸元のボタンを緩める。
「待たせたな、二人とも」
「うあ?……兄(C)が飯屋に見える……」
メシアと言いたいのだろうが、その発音だと飯屋にしか聞こえない。
飯屋系男子。恋のいらっしゃいませだ。
斜め上にも程がある。
「亜美ちゃんは部屋を出ていてくれ」
「兄(C)は……?」
「責任持って元に戻すよ」
亜美ちゃんは実姉に何か思う事があるのか、大人となった真美ちゃんを振り返る。
「亜美ちゃんもこんな事態になっちまったけど、大丈夫か?」
「大丈夫じゃないけど……まあ、はるるんも兄(C)となんかあったって聞いたし、人生長いし、こんなこともあるんじゃない?」
「うおお……」
中々に逞しいな現代の中学生……。
「亜美、手伝えることない?」
「大丈夫だよ。終わったら連絡するから」
そう、とそれでも心配そうに亜美ちゃんは部屋を出て行った。
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