43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:39:05.22 ID:95e+9Xdq0
ここで胸の一つでも揉んでしまえば効果は相乗されるのだろうが――。
僕にそんな度胸あるわけないだろうが!
月火ちゃんの聞き様によっては残酷極まりない言葉が蘇る。
『まだ恋も知らない女の子なんでしょ?』
我が妹ながら末恐ろしい――が、今だけはその策士っぷりに感謝しよう。
『だったら教えてあげればいいんだよ。「男の怖さ」をね』
月火ちゃんの腹黒さに感謝する日が来ようとは、まさか夢にも思わなかったけどな!
初期治療、大切!
「うるさい! つべこべ言わずに大人しくしろ! 口を塞いでやろうか!?」
「う……うああああああぁぁぁぁぁん!」
無理やりキスをしようと顔を近付けた刹那、真美ちゃんの泣き声が部屋に響きわたった。
真美ちゃんの瞳からぼろぼろと涙が流れるのと同時に、身体も戻って行く。
どうやら無事に解呪されたようだ。
成長ビデオを巻き戻しているようで少々奇怪だったが、ブラの隙間からちょっと胸が見えたのは役得として黙っておこう。
拘束していた真美ちゃんを離し、取り急ぎすぐ側にあったカッターシャツを上着として着せる。
「……冗談だよ真美ちゃん、もう終わったから」
「うえっ、うぁ……うああああぁぁぁぁぁん」
「ごめんな、怖い思いさせて」
真美ちゃんをなるべく優しく抱き寄せ、頭を撫でてやる。
「うっ、ううぅ?……! 兄(C)のばかぁ……!」
「ごめん」
「ほんと、に……こわかったんだからぁ……!」
よしよし、と赤子を寝かしつけるように真美ちゃんをあやす。
そのままの状態で数分、次第に落ち着いてきたらしい。
「ありがと……兄(C)……」
礼を言うのは僕の方だ。
真美ちゃんは嘔吐きも細かく、泣いて腫れた目で笑ってくれた。その笑顔だけで、十二分に救われる。
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