過去ログ - メリーさん「運命です!最早、運命共同体です!結婚しましょう!」
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58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/19(土) 01:08:31.31 ID:UjKaxtKu0
食品売り場

メリー「お塩、お塩…。ありました!お金は…ないですが、緊急事態です!黙って借ります!」

メリーは塩の袋を持てるだけ持ち、走り出す。
階段に差し掛かった際、不意に腕を捕まれ、壁に押し付けられる。

???「暴れないで、私よ」

メリー「ッ!邪魔しないで!って、先輩!?」

口裂け女「久しぶり、[メリーさん]」

メリー「今は[メリー]です、先輩!」

口裂け女「…あなた、本当にハンターの仲間になったのね」

メリー「…やっぱり、私達の事、見ていたんですね。気配は感じていました」

口裂け女「あなた正気?相手はハンターよ。私達を狩る側の人間よ。他の人間とは違うのよ」

メリー「…マスターは私の傍にいるって言ってくれたんです。こんな私を受け入れてくれたんです」

口裂け女「…死の呪いは?」

メリー「マスターに使ってます」

口裂け女「人間側の呪いの解き方は知ってる?」

メリーは俯き、答える。

メリー「呪いをかけた相手を仕留める事…」

口裂け女「あなた、生きてるわね。…もうひとつは?」

メリー「…愛し…愛…される…事」

メリーは目に涙を溜めながら、答える。

口裂け女「私達妖怪と、人間の愛は違う。…分かってる?」

人間と妖怪の愛は異なる。
人間の愛はご存じの通り。
妖怪の愛とは、言うなれば独占。
相手の都合など構わない。
その全てを己のモノとすること。占有すること。

妖怪とは己の欲するものに、忠実。

妖怪のそれは、愛とはことなるもの、即ち欲。
妖怪の愛とは欲望。

無償の愛とただ、ひたすら己の欲を充たそうとする想い。
相容れるものではなかった。

メリーは揺れていた。
己の欲望を充たしたい。
しかし、それは己が慕う男の死を意味する。
人間の愛は理解できない。
分からない。

そんな想いがメリーの心を乱していた…。








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