23: ◆mYbS2PVFjs[saga]
2014/04/13(日) 21:48:04.48 ID:sWbT9JL80
恐ろしいスピードでその場を離れていく3人の後ろから、追撃が迫る。しかしそれほどサイズが有るわけでもないイカダを離れたところから狙っているので必然的に二人の攻撃は一箇所に集まり、それを上条がまとめて掴んでいなす。その繰り返しを何度かしたところで、視界がクリアになり、それほど遠くない距離に見覚えのある壁が見えるようになった。そして追撃が止んだ。
「振り切ったか…!?おい、なんか高度が下がってないか!?」
ガクン!!と、スピードはそのままに美琴が急降下を始める。どんどん近づいてくる壁の頂点は明らかに3人より上の位置にある。
「…っ、物理的にこれ以上高度を保つのは無理よ!この翼は周囲の空気の状態が理想的じゃないと出せない!」
「じゃあどうやって壁を越えるんだ!?学園都市に正面から入るなんて無理に決まってる!」
「大丈夫よ、少なくともアンタたちは…ねっ!」
壁にぶつかる直前、バリバリッ!!
という音とともに、上条とオティヌスが乗ったイカダが上昇した。
「御坂!?お前はどうするんだ!?」
「私はレベル5よ?少なくともアンタたちよりは普通に入れる可能性は高い。もしかしたら穏便に入れる可能性もあるしね。アンタは中に入ったら二十三学区を目指しなさい!!私もそこに向かうから!」
「わかった!…ていうか壁を超えた後はどうなるんだ…?」
「自由落下よ。何とかしなさい」
「不幸だーーーーーーーーーー!!!!!」
壁を越え、美琴の姿が掻き消えるーーーーー
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