過去ログ - 男「俺、お前が」幼馴染「……うん」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/13(日) 08:46:07.35 ID:n+XiapiF0
一人取り残されたヒミツキチで、なにをされたのかも上手く理解できずに呆けていた。
幼馴染に貰った花弁ライダーの時計を眺め、ただぼうっと。
口に触れた口……その意味をまだ知らない男は、幼馴染と遊べなくなったこと、
それだけが悲しかった。
翌週学校に行く時、プレゼントされた時計を身につけていった。
昼休みになって、近くの男子生徒が男に寄ってくる。
「うお、花弁ライダーじゃん! かっけー! お前も好きなん? 花弁ライダー!」
おずおずと、うん、と男は答えた。
そうして男にも友達ができた。
一度できてしまえば連鎖していき、雪崩になって、数え切れない友達ができた。
たくさん遊び、笑い、時には喧嘩をし、また笑い。
意識的に封じていたのか、無意識か、次第に男はヒミツキチの存在を忘れた。
幼馴染のことも、薄らいでいく記憶の一つだった。
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