過去ログ - 【皆で】八幡「どこにでもある日常風景」【短編集】
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456:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/12/09(火) 08:27:08.52 ID:z/+ppZcEO

部室

八幡「……17時どころか15時だけど別にいいよな」

八幡「……答え……ね」ペラッ


ここに来たのはそんな願望もあったのかもしれない

もし、限りなく無に等しい確率であっても信じてみたかったのかもしれない

そんなものを押し付けるのが一番嫌いだったはずなのに


八幡「……本でも読んどくか」


人間失格


この本を最後に読んだのは何時だっただろうか

記憶にあるのは二年生の時だろうか

今年になってから随分と本を整理したがこれだけは手離さなかった

高校生活の最後の締めくくりにはこれを読もうと決めていたから

昔読んだ俺の感想と今の自分の感想は違っているんだろうか

何も変わってないのか……それとも……



八幡「ふぅ……17時か」


本を読み終えた時刻はもう17時10分になるところだった

この手紙には17時だと書いてある

案の定……イタズラだったのだろう

三浦に呼ばれた打ち上げは18時からだからそろそろ行かなければならないだろう

【……答えはでなかったのかね?】

【お兄ちゃんは誰を選ぶの?】

【……少しは自分の幸せを考えろよ】

八幡「……」

全部ここに置いていこう

思い出として、経験として

この部室を出たら全部終わりだ


ガラガラ


八幡「……は?」

??「……」



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