過去ログ - 敷島三笠艦隊司令の愉快な日々 -SS速報VIP

過去ログ - 敷島三笠艦隊司令の愉快な日々

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132:敷島三笠[keita0117tofu64@yahoo.co.jp]
2014/10/22(水) 21:12:23.38 ID:91yiZK170
その数分前、三笠の幕僚部は驚くべき報告を佐世保の鎮守府から受け取った。

「敵のコマンドが上陸、艤装倉を占拠。現在交戦中。」

という内容であった。

しかし詳細を問い合わせる前にフォアマストのトップヤード付近に被弾したため、メインマストとフォアマストの間と、前艦橋無線室とフォアマストの間にあった無線のアンテナ線を両方失い、連絡の手段を失った。

後艦橋無線室からメインマストの間に予備のアンテナ線を張るべく兵員が作業にあたり始めたがいつになるかはわからない。

そしてまたいまさら佐世保には反転できない。

反転したら相手に後ろを突かれるだけだ。

すると突然敵が反転し始めた。それもまるで先ほどの無線に呼応するような形だった。

三笠（Oh，Shit！なるほど、このためにあのような行動をとっていたのか。）

三笠（しかも三千ですれ違う反航砲雷戦？厄介だな。）

三笠は砲術長と水雷長に右砲雷戦を指示した。

砲塔の旋回速度が遅いため、右舷に照準を固定する。どうせ一瞬の火力戦である。

普通はしない、否、明治三八年に自分が聯合艦隊で禁止した斉発射撃を決意した。

動力の不足から斉発をすると水圧が下がり、再び射撃可能になるまでどれだけかかるかわからない。

魚雷を装填させ、その瞬間が来るのを待った。

単縦陣て突っ込んでくる敵艦隊。

その駆逐艦の魚雷発射管に八雲の放った八吋主砲の弾が飛びこむ。

元々魚雷は下手すればどこかの世界最大の艦載砲以上の威力がある。

それが数本まとまっているところに八吋の榴弾が当り、ペンキが燃え上がるほどの火炎が生じたのだからたまらない。

それらが爆発し駆逐艦は炎に包まれてしめやかに爆発四散。

直後に続いていた重巡がそこに突っ込み、大損傷を生じたのか一気に減速。後続艦と衝突。

結果八雲の一発の砲弾は3隻の艦に損傷を負わせたのであった。

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