13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/15(火) 05:46:49.79 ID:fX5a1w8N0
「よし、じゃあ、ルールの説明だ!
至極簡単なことだ、最後の一人になるまで殺しあってくれたまえ!
反則などない!
仲間を作るもよし、殺し歩くのもよしだ!
建物に入るのも自由、物も取っても構わない!
優勝者には、総統様のサイン色紙がもらえるぞ、うらやましいなぁ!」
だったらテメェも参加しやがれってんだ!
堤良樹(男子10番)は心の中で叫んだ。
「ただ、素手で戦うファイトではない!
いや、それも好きなんだがね。
そこで、このデイパックを君等に渡す!」
田中が中岡を廊下に出したついでに、デイパックが大量に乗った大きな台車を教室に入れた。
「この中にはな、水と食料、時計と磁石、そして武器が1つ入ってる!
武器は一人一人違っている!
銃器が入っているのもあれば、ハズレ武器が入っているものもある!
これはどれを誰に渡すか決まっていないから安心してくれたまえ!
さて、じゃあみんな机の中に入っている物を出してくれ!」
生徒達はガサガサと机の中のものを出した。
中にはボールペンと紙切れ、そして地図が入っていた。
「ここはな、来たことある人もいるかな?神奈川県の相模野原中央公園だ!」
相模野原中央公園。神奈川県の相模野原にある、大きな森林公園だ。
良樹は、この森林公園に来たことがあった。 たしか、小さいころ、土井雫(女子10番)の家族と一緒に。 楽しい思い出を沢山作ったこの場所が殺し合いの会場だなんて――
「正確には中央公園とその周辺だな。
まあ、詳しくは地図を見てくれ、そこで、殺し合いをするんだ!
ちなみに、今いるのはI=07エリアにある、プレハブだ!
えっと、それから…、禁止エリアというものがある!
皆がちゃんと動き回るように、2時間ごとに1つずつ、入れなくなるエリアを作るんだ。
これは、1日4回、午前0時、6時、午後0時、6時の4回に放送で知らせるから聞き逃さないようにな!」
そこまで言って、進藤が一息ついた。
それと同時に、後ろの方でガタッと音がした。 良樹が、というよりクラスの全員がそっちの方を見た。
1番端の後ろの席、閑谷邦康(男子6番)が震えながら立っていた。
「ん?君、どうしたんだい?トイレかい?
尿意とは自然の生理的欲求の1つだからね!
いいよ、行ってきたまえ!」
進藤が勝手にそう解釈して笑顔でドアを指差した。
「オレ…オレ…」
邦康はガタガタと震えながら消えそうな声で言った。
「オレ…怖い!いやだ!いやだあぁぁぁ!!」
そう叫ぶと、邦康は部屋の後ろの方のドアをガラッと開け、部屋を飛び出した。
進藤はため息をついた。
「なんだ、トイレではなかったのか。
足立、捕まえてこい。
殺したらいけないぞ」
足立は頷き、教室を出た。
ドアの方を向いていた進藤は、また前に向き直った。
「はい!注目!
えっとな…どこまで言ったっけか?…あ、そうだ。
その禁止エリアには入ってはいけないぞ。
もし入ると…その首輪に注目!」
進藤に言われて初めて首輪の存在に気づいた生徒もいたようだった。
「その首輪が、生きている人間を認識して…ドッカーン!!と爆発するぞ!
はっはー!
あと、首輪を外そうとしても爆発するからな!気をつけろぉ!」
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