232:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 09:16:00.03 ID:aFMIt3ru0
二日目の朝は小鳥の鳴き声で目を覚ました。
「うっ、うーーん……」
思い切り背伸びする。
それから目をこすり、ベッドから立ち上がった。
ーーああ、そうだ。昨日は
食堂につくと、殆どの人が集まっていた。
「あら、金見さん、お早う」
真っ先に自分に気づいた橘百合子が挨拶した。
「あっ、お早うございます」
「昨日はよく眠れた?」
「はい、おかげでグッスリです!」
「ふふ、それは良かった」
それから私は他の人達にも挨拶し、自分の席についた。
「ねえ、仏原さんと由芽子ちゃん、遅くない?」
「えっ?」
芳佳さんの言葉に私は周囲を見回す。
確かに、二人いなかった。
「どーせ寝坊でしょ? それより早く朝食食べよーよ。 私お腹すいたー」
ソファーでマニキュアを塗ってる晴美さんが足をバタバタさせながら言う。
ーー寝坊、か。
それならいいのだが……どうも胸騒ぎがする。
何なのだろう、これは。
「あの、私、起こしてきましょうか?」
柳津喜子がそう言ったときだった。
「きゃああああぁあぁぁああ!!!」
「!?」
「な、何!?」
突然の悲鳴に周りはざわめいた。
「あっ……!」
角を曲がって、見つけた。
床にうつ伏せになって倒れてる由芽子ちゃんを。
私は、彼女に駆け寄り抱き起こした。
「由芽子ちゃん!由芽子ちゃん!」
「…………うっ……」
由芽子ちゃんはゆっくりと瞼を開けた。
「由芽子ちゃん、どうしたの?何があったの?」
「……へ、や……」
彼女は震える腕を押さえながら指を差す。
その先には、一つだけ開いてる扉。
ーー確か、あの部屋って、仏原さんの部屋?
入ろうか……でも、由芽子ちゃんを放ってはおけない。
どうしよう?
1、入る。
2、先に由芽子を食堂へ運ぶ。
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