246:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 09:27:12.47 ID:aFMIt3ru0
新垣美和は、慎重に歩きながら、デパートを目指していた。
あそこなら、美和の支給武器のカッターナイフよりマシな武器があるだろうし、食料も大量にあるはずだ。
「もう少し……」
その時、近くから足音が聞こえた。
しかも、複数だ。
「っ!」
美和は走った。 足音から少しでも遠ざかるために。
「……んっ?」
「あいてっ!」
目の前を歩いていた茅原慎が急に立ち止まった為、堤香奈枝は彼の背中にぶつかった。
「いっつつ……もう、急に止まんないでよ!」
「……ちょっと静かに」
「え……?」
よくわからないが、慎の言う通りに口を閉じる。
すると、何処からか、足音が聞こえた。
足音はどんどん遠ざかり、やがて聞こえなくなった。
「……誰だったんだろ……」
「さぁな。 さて、動ーー」
再び移動を開始しようとしたときだった。
何処からか、悲鳴が聞こえた。
「ぁ……ああああ……」
結城潤は握り締めてた包丁を落とした。
目の前には、もう動かない新垣美和の変わり果てた遺体。
そう、自分は彼女を殺した。
殺して、しまった。
彼女を[ピーーー]気は無かった。
ただ、驚いただけだ。
歩いていたら、急に飛び出して。
だから、咄嗟にやってしまった。
「にい、がき……さん」
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