過去ログ - 日向「強くてニューゲーム2」
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254:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 09:32:34.60 ID:aFMIt3ru0
「ひっ!?」
近くから水を流す音が聞こえた。
「あ、この女子トイレからだ」
彼女がまた指を指す。
指した先には女子トイレがあった。
「誰かいますかー?」
そう言って彼女は女子トイレの扉へ手を伸ばした。
そのときーー。
ガチャ。
女子トイレの扉が開き、二人の女生徒が出てきた。
「あ……」
「っ……」
二人とも驚いたのか、目を見開き、此方を見ている。
「あ、驚かせてごめん! 水を流す音がして、気になったからつい……」
「あ、いえ! 此方こそ、なんか、その……すみません……」
「…とにかく、ここで話すあれだし、近くの教室で話さない?」
「あ、はい。そうですね」

それから私達は近くの教室へ場所を移し、自己紹介をした。
「私の名前は相坂未知です。 ちなみに2年A組に所属してます」
「赤里涼子。 3年D組です」
「き、黄瀬優香です……えと、2年B組です…」
「青山伶奈、優香と同じ2年B組です」
自己紹介は終えた私達はこれからどうするか話し合った。
と、言ってもどうするべきかはとっくに決まっているけれど。

「んじゃ、さっき言ってたけど、職員室に行くわよ」
「はい」
「うん」
私達は
ガラッ!
突然、教室の扉が開いた。
「そこにいるのは誰!」
「きゃ!」
「ひっ!」
思わぬ展開に、私は一瞬だけ怯んだが、扉を開けた人物の顔を見てすぐに安堵した。
何故ならーー。
「紫原先生!」
そう、その人は紫原唯香先生だった。
紫原先生は私のクラスの担任だ。
今年この学校に就任したばかりなのに、生徒達からは結構信頼が厚い。
私も勿論、先生のことはそれなりに信頼してる。
紫原先生は私達の姿を確認すると、ホッとした表情で此方にきた。
「あなた達だったのね。 不審者かと思った」
「先生、あの…」
「言わなくても分かるわ。 扉と窓のことでしょう?」
「は、はいそうなんです! 何処も開かなくて…!」
「落ち着いて。 職員室に行けば鍵があるからそれで出ましょう」
「あ、はい!」


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