268:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 09:44:24.33 ID:aFMIt3ru0
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俺はーーとんでもないことをしてしまった。
取り返しのつかない、大変なことを。
佐倉大貴は北西エリアの端っこで膝を抱えながらガタガタと体を震わせていた。
「俺は……匠を……」
何度も蘇るあの光景。
友人の小沢直己を射殺した浮田匠。
そして、その匠を撃ち[ピーーー]自分。
背後から声がした。
咄嗟に振り向きーー目を見開いた。
そこには、クラスで大人しい部類に入る和英智樹がマシンガンを構えていた。
「とも、き……」
「ここにいたんだ。 随分時間がかかったよ」
智樹の目を見て、大貴は確信した。
智樹も、殺し合いに乗ってる。
無意識に銃を向け、引き金を引こうとしたが、一瞬だけ早く、智樹が早く引き金を引いた。
マシンガンの銃口が大量の鉛玉が放たれ、全弾、大貴の体に命中した。
「あーー」
銃が手から零れ落ち、視界がグニャリと揺れた。
ーー直己。
最期に友人の顔を思い浮かべながら、大貴の体は崩れ落ちた。
「……ふぅ」
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