過去ログ - 日向「強くてニューゲーム2」
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292:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 10:00:26.91 ID:aFMIt3ru0
ガチャリ、と扉が開く音がした。
二人は咄嗟に音のした方を見る。
そこには、浮田匠がいた。

「あ、たくーー」

直己が匠に近づこうとしたとき、大貴が直己の腕を掴んだ。

「大貴?」
「気を付けろ、もしかしたらあいつは、やる気かもしれない」

その言葉に、直己は目を丸くした。

「な、何でさ?」
「お前も見ただろ? 拓也の死体を。 時間的に考えて、あいつが拓也を殺した可能性が高い」

そんな、まさか。
直己は思った。
匠は怖がりだけど、人殺しなんてーー。

そこで、直己はある可能性を思いついた。

きっと、そう。
彼は怖いんだ。
だから、殺してしまった。
本当はやる気じゃないんだ!

その可能性を考えた直己は直ぐに匠に近づいた。
大貴の静止する声がしたが、構わず匠に駆け寄り、言った。

「……匠、大丈夫だよ。僕達はやる気じゃないよ。 だから信じーー」
「殺して」
「……へ?」

突然、何を言ってるのか理解出来なかった。

「えと、匠?」
「もう生きたくないんだ。 だからーー」
「だ、駄目だってーー」

そう言った瞬間、匠の目が変わった。

「ふぅん、そっか。 殺してくれないんだ。 ならいいやーー[ピーーー]」

匠が自分のベルトから何かを抜いた。
黒い塊だった。
そして、それを直己の額に押し付けーー銃声が鳴った。



銃声が鳴った瞬間、直己の頭部が弾け飛ぶのを大貴は見た。

「な、おき……?」

一瞬だけ混乱したが、すぐに理解した。
匠が、直己を殺した。

「ぅああああああ!!!」


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