299:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 10:04:50.00 ID:aFMIt3ru0
05
浮田巧(男子3番)が枝地拓也(男子4番)を撃ち殺した音は残りの生徒達を一気に不安にさせた。
しかし、五十音は何事もなかったかのような表情で次の生徒の名前を呼んだ。
「次、女子4番牛原奈美さん」
奈美は涙を流しながら席を立ち上がり、デイパックを受け取った。
教室を出る際、一瞬だけ、誰かを見た。
きっと、恋人の海堂和巳(男子6番)だろう。
少なくとも遠藤誠治(男子5番)はそう思った。
「男子5番遠藤誠治君」
自分の名前が呼ばれ、誠治は立ち上がった。
「ふふ、頑張って下さい」
誰が頑張れだ。
俺は絶対にこんな糞な殺し合いやらねえからな。
デイパックを受け取り、誠治は外に出た。
そして、直ぐに見つけた。
見つけてしまった。
数分前に出発した枝地拓也の遺体を。
「……っ!」
さっきの銃声……まさかこれで拓也が死んだのか!?
いや、今優先することはーーー。
誠治は後方を一瞥すると、全速力で走った。
それから数分して誠治は3号館へ辿り着いた。
扉をそっと開け、中に入る。
人の気配はしない。
ホッと息をつくと、すぐに階段を駆け上がり、3階の教室へ入った。
「はぁ……取り敢えず、最初の放送までここでーーー」
少しだけ安心しかけてた誠治は目を見開いた。
誰かが、倒れていた。
少し距離があったので誰かは分からなかったが、スカートを履いてるから女子だという事は分かる。
寝てる?
気絶してる?
死んだフリ?
恐る恐る、近寄る。
そして、分かった。
倒れていたのは先程出発したばかりの牛原奈美(女子4番)だということに。
右手にはカッターナイフが握られており、首を切ったのか、首から血がどくとくと溢れ出ていた。
もう、手遅れだった。
「嘘、だ……そんな、……」
何でだよ。
どうして、自[ピーーー]るんだよ。
お前、確か海堂と付き合ってたよなぁ……
なのに、どうして海堂より
女子4番牛原奈美 死亡
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