301:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 10:06:26.31 ID:aFMIt3ru0
09
青嵐大学には三つのレストランがある。
一つは和食を中心とした料理が自慢のレストラン。
もう一つは洋食を中心とした料理が自慢のレストラン。
そしてもう一つは中華を中心とした料理が自慢のレストラン。
その中の一つ、和食レストランの中に伊月伴太(男子2番)がいた。
ここに来た理由は特にない。
ただ、何となくだ。
鍵は掛かっておらず、すんなりと入ることが出来た。
「それにしても……これが俺の武器か……」
椅子に腰掛け、武器のナイフを見つめる。
外れではないが、当たりとも言えない。
微妙な武器だ。
これでは幼馴染を守ることさえも出来ない。
と、そこで自分が幼馴染を待たなかったことを後悔した。
あーあ、何で待たなかったんだろうな。
ちょっと我慢すりゃ、すぐにあいつに会えたのに。
いや、仕方ない。
伴太は首を振った。
どんなに後悔してももう遅い。
それよりも早く幼馴染を見つけるべきだ。
「んっ?」
ふと窓を見ると、誰かが歩いているのが見えた。
あれはーーー。
「あいつ……!」
間違いない。
伴太は急いでレストランを飛び出した。
そして、その人物の名を呼んだ。
「弥生!」
話しかけた途端、幼馴染ーー大下弥生(女子5番)の肩がピクッと跳ね、そして、振り向いた。
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