333:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 10:29:24.71 ID:aFMIt3ru0
自分達のグループに殺し合いに乗る人なんか一人もいない。
横枝爽子(女子21番)はそう考えていた。
しかし、ホントにそう言い切れるのだろうか?
もしかしたら、あの中の誰かが襲撃者と手を組んで自分達を殺そうとしたかもしれない。
だとしたら、一番怪しいのはーー。
「爽子、どうしたの?」
和山麗香(女子25番)が心配そうにこちらの顔を見ていた。
爽子は少し微笑み、言った。
「ううん、何でもない。みんなを心配してただけ」
爽子と麗香が合流したのは逃げて直ぐの後だった。
合流した後、住宅街へ逃げようとしたが、悲鳴が聞こえたため、諦め、南の灯台へ向かった。
灯台に鍵は掛かっておらず、すんなりと侵入することが出来た。
それから二人はずっと隠れることにした。
そして、数時間後、仲間達の死を知った。
その中には新たに河合椛(女子6番)と矢丸俊美(女子18番)の名前が加わった。
「椛……俊美……」
麗華が二人の名前を呟き、涙を流した。
しかしーー爽子は思った。
本当に麗華は、仲間達の死を悲しんでいるのだろうか?
もしかしたら、自分を油断させるための演技なのかもしれない。
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