336:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/30(月) 10:31:04.17 ID:aFMIt3ru0
五十嵐萌子(女子2番)は襲撃者から逃げ切った後、K=4にある小学校の屋上に隠れていた。
一人になっちゃったけど、きっと、みんな無事だよね!
大丈夫、みんな強いもん!
私と違って。
そう信じていた。
一回目の放送を聞くまでは。
「嘘……俊美ちゃん……椛ちゃん……」
ああ……殺されちゃったんだ!
あの襲撃者に殺されちゃったんだ!
「助けて……助けて、麗香ちゃぁん……」
その時、屋上の扉がガチャリと開いた。
「え……?」
俯きかけていた萌子の頭が再び上がった。
そして扉の方を見るとある人物が笑顔で手を振っていた。
その人物を認識した瞬間、萌子の顔は明るくなり、その人物に駆け寄った。
「由子ちゃん!」
「萌子ちゃん!無事で良かった!」
茂木由子(女子15番)は涙目になりながら萌子に抱きついた。
ーー良かった、由子ちゃんが無事で。
後は麗華ちゃんとそれからーーー。
ザクっと何かが切れる音がした。
瞬間、首元が熱く感じるのが分かった。
「えーー?」
何が起こったのか理解出来ないまま、萌子は倒れた。
由子は萌子の首元に刺さったハサミを引き抜くと、再びデイパックに入れた。
ーー楽勝ね。このままいけば優勝確実、かな。
由子はニヤリと笑った。
由子は初めからこのプログラムに乗る気だった。
理由は単純、死にたくないから。
出発した後、和山麗華が待ち伏せしてグループ全員で行動しようとしたときはどうしようかと思ったが、誰かが襲ってくれたお陰で一人になることができた。
「でも」
襲った人物も恐らく高い確率でやる気になってる。
しかも、大当たりの武器を持ってる。
「気をつけて行動しなきゃね」
由子は二人分のデイパックを担ぎ、下階へ降りて行った。
女子2番五十嵐萌子 死亡
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