過去ログ - 咲「お覚悟を」池田「そうはいかないし!」
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2014/04/15(火) 15:19:01.58 ID:ZFFdEZu10
和「咲さん、知っていますか?どうやら昨晩も『猫』が現れたらしいですよ」
クスクスと笑いをこぼしつつ、目の前の机にある数多の嘆願書等に目を通しながら
現将軍である原村和が言う。
以下略
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2014/04/15(火) 15:20:55.59 ID:ZFFdEZu10
一人の天下人が戦乱の世に終止符を打ってから早数百年。
もはや戦乱の世などはるか昔といわれる時代。
国の全ては一人の将軍が握っているようなものだった。
以下略
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2014/04/15(火) 15:23:40.28 ID:ZFFdEZu10
そんな和が今より昔、将軍の座につく前の幼き頃に見染め、
己の影武者としてこの城に連れてきたのが咲である。
咲はクスクスと笑う己の主の背をまっすぐに見つめ、口を開く。
以下略
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2014/04/15(火) 15:26:28.69 ID:ZFFdEZu10
楽しげに口を吊り上げて和がそう言った瞬間、
今まで無表情を貫いてきていた咲が驚いたように目を丸くする。
ようやく表情を変えた咲の顔を見て、和が満足そうに頷く。
以下略
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2014/04/15(火) 15:28:49.26 ID:ZFFdEZu10
頭を下げたまま咲がそう言えば、和は満足したようにまた咲から離れていく。
そのまま机のそばも通り過ぎ、和が部屋を出ていく気配を感じて
咲が顔を上げて和を追いかけようと腰を上げようとした。
以下略
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2014/04/15(火) 15:31:15.51 ID:ZFFdEZu10
天守閣のように高い場所にある将軍の部屋から見える景色は、
城を取り囲む高い壁の向こうの城下町すら一望できるほどだ。
そして咲にとってはその景色だけがすべてだ。
以下略
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2014/04/15(火) 15:32:56.65 ID:ZFFdEZu10
咲「…なんて狭い世界なんだろう」
目の前に広がる景色を見て咲は呟く。
咲にとって、城を守るための壁は罪人を囲う格子と同じだった。
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2014/04/15(火) 15:34:53.14 ID:ZFFdEZu10
背後からこれ以上なく低く冷たい声が向けられる。
怯えるように体を縮込ませ、伸ばしていた手を引っ込めて
咲が勢いよく振り返れば、そこには冷たい表情をした和が立っていた。
以下略
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2014/04/15(火) 15:37:21.57 ID:ZFFdEZu10
和が一歩また一歩とゆっくりと窓辺にいる咲へと近づく。
そして、咲の目の前までやってきてその歩みを止める。
咲の頬に、和の冷たい掌が添えられた。
以下略
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2014/04/15(火) 15:39:30.88 ID:ZFFdEZu10
和「咲さん、あなたは誰のものですか?」
咲「わ、たしは……和さま、の…ものです」
和「そうです、あなたは私の物です」
以下略
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