過去ログ - 穂乃果「酒は飲んでも呑まれるな」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage saga]
2014/04/17(木) 00:47:21.12 ID:uAFQHBLh0
時刻は少し巻き戻る。

「あに゙ゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!」

絞りすぎてちぎれた雑巾のような、壮絶な凛の悲鳴が海未の耳に届くや否や、彼女は走り出していた。
あれはおふざけで出すような叫び声ではない、ひょっとしたら命にかかわるような重要なことだ。
倒れた棚の下敷きになったとか、階段から転げ落ちたとか、いずれにせよ海未の手に負えるかどうかも分からない。
心臓が早鐘のように鳴っている。身体が熱い。嫌な汗が止まらない。
だが、ことりが言ったのだ。「みんなが待っている」と。だから海未はそれにこたえなければいけない。
その先に何があったとしても。

「………ッ。これは………」

だが、海未が目にしたのは予想をはるかに超える惨劇だった。
部屋の中に立ちこむ毒のような甘ったるい匂い。
一方では口から血を流し、絵里とにこが重なるようにして倒れている。おそらく、もう息は無いのだろう。
もう一方には凛が倒れていた。そして彼女を抱えるようにして、花陽がこちらに背を向けている。
花陽のすぐそばには、血を吸って黒々と光る刃渡り十五cm程の小刀が転がっていた。
あれが凶器だろう。
そして、この凶行の犯人は。


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