14:唯野 ◆xM1rhmOJvo[saga]
2014/04/18(金) 00:41:51.25 ID:ucrHU6is0
──魔王城.会議室
女賢者「……。」
魔物大臣A「…あ、あの、魔王様?」
魔物大臣B「何故、黙りと…?」
女賢者「……魔物大臣。これは、一体どういう事なのです?」
魔物大臣A「で、ですから、先程も言った通りですね?」
魔物大臣B「……各地の剛の魔物が四天魔王決定戦なるものを、ですね、勝手に開催しまして、この内容が──」
女賢者「──四人目を決定してしまおう、と。まあ、随分と浅はかな考えですね」
魔物大臣A「はい…。それで、この魔王城の兵士逹も、ですね…。あろうことか、それに向かってしまって…。」
魔物大臣B「それで、負傷者だらけなので、戦力の著しい低下が──」
バンッ
女賢者「──それがおかしいと言ってますッ! 何故勝手に城から外出することを許したんですか! ああ、もうッ!」ゴゴゴゴゴ
魔物大臣A「あぐぇ…。すみ、まぜぇん…!」ガクガク
魔物大臣B「ひぃ…! ごろざない、でぇ…!」ガクガク
鬼「お、おい! お前の僅かな魔力の放出だけで、こいつらが死んでしまう!」
女賢者「あっ! 兄様…! す、すみません…」シュン
魔物大臣's「ほっ…。」
鬼「まったく…。お前が感情を昂らせるなど珍しいな、何があったんだ?」
女賢者「それが、魔物の民の中だけで、四天魔王決定戦なるものが行われていて…。」
鬼「ガッハッハッ! 愚かだが、面白いではないか! それの何がいけない?」
女賢者「…問題なのは、うちの兵士までもそれに参加した事ですっ! 無事に帰ってくるならまだしも、かなり大きい怪我を負って、ですよ!?」
鬼「ふうむ……。」
女賢者「ああ、魔神様には何と伝えれば良いのでしょうか…! 近々、人間の国の一つでも落としたいと仰っていたのに…!」
鬼「いや、それは俺ら四天魔王が向かえば、どうとでもなる。 それよりも、気になる事がある…。」
女賢者「…はい?」キョトン
鬼「──何故、魔王城の兵士を倒せる者が民の中に居るのだ…?」
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