過去ログ - 女賢者「人間、ということ」
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8:唯野 ◆xM1rhmOJvo[saga]
2014/04/16(水) 20:46:13.45 ID:0tltT3lE0
ーー10年後.魔王城.通路


女賢者「……」ゴゴゴゴゴ

竜王「……」ゴゴゴゴゴ

女賢者「あの、退いてくれませんか?」

竜王「ふんっ…。人間風情が…。 魔王様のお気に入りとて、容赦はせぬぞ?」

女賢者「…でしたら、実力行使で?」

竜王「…臨む所だっ…!」

女賢者「竜族というのは、本当に血の気の多い事で…! 」

竜王「ふんっ! そのキレモノだと噂の頭から喰らってやるわッ! ーーっ!」ガブッ

女賢者「……」シュンッ





竜王「ーーぬ? 手応えがない、だと…? 一体どーーググオオッ!」




女賢者「ふふ、後ろががら空きですね…! ちょっと個人的にムカついたので、キツいのを二発ぶちこみましたから…。ごめんなさいねっ?」ニコニコ

竜王「なっ いつの間にぃ…!」ボロボロ


鬼「ーーガハハッ! 竜よ、侮ったな? この娘は魔神様の次に強いぞ?」


女賢者「…兄様っ!」ダッ

鬼「おうおう、ガハハハっ! 可愛い奴じゃのう!」

女賢者「ハァハァ…!」ギューッ

竜王「……っぬ、分からぬ、分からぬぞ…! 何故、人間がァ…!」

鬼「そんな事よりも、放ったら死ぬぞ。医務室へ急ぐんだ」

竜王「っぐぐぅ! 言われなくともっ!」ダッ

女賢者「ハァハァ…。兄様ペロペロ…。」ギューッ

鬼「な、何か毎回妙な抱きつき方だな…。」


ーー少女は魔界にて。
より大きく、女性的に可愛いらしく、かつ凛々しく、そしてちょっぴり大胆に…

強大な魔力を培って、魔界四魔王のトップにまで成長した。

 魔物は皆、彼女の前では恐れ戦き膝まずき、一心に崇める。

いつしか、少女は尊敬と畏怖の念を込めて……


ーー『賢魔王』、と呼ばれていた。


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