39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/21(月) 00:49:10.56 ID:Cm6O3wMM0
その返事に、いつものことか、と納得する
たまにふらっと一人になって、またすぐ戻ってくる
恭介の癖みたいなものだ
考えたいこと、というのもすぐにわかる
「変わってないなー、そういうとこは」
「そうかな?」
「そうだよ」
「そっか」
それからしばらくは、他愛の無い会話が続いた
最近はこんな練習をしているとか、クラシック界は今どうなってるかとか、そういった類のことをあっちが話して、私はそれに相槌を打つ
恭介ほどでなくとも、一応の知識は私にだってそれなりにある
だからこそ成り立つ会話だと、自分ながらに思う
「感謝しなさいよー? この話についていけるのって、あたしくらいなんだから」
そう冗談めかして言うと、
「本当だね、さやかがいてくれて良かったよ」
と、軽い答えが返ってくる
そう言ってくれるだけで、私はとても嬉しいし、単純なようだけど、少しばかり舞い上がってしまう
だから、このままでいいと思う
この立ち位置で、離れることも、近づくこともなく、このままの関係でいれるのなら
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