52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/27(日) 20:51:26.04 ID:+IlTQFyJo
仁美(はあ……情けないわ)
両親だけでなく、様々な人たちから期待されているという自負はある
将来のことを考えていて偉いなどと、友人たちにも評されている
なのに蓋を開けてしまえば、志筑仁美という人間は自分の願望さえもまともに持ちえない人間である
あの少年は、それをわかっていてこんな質問をしたのだろうか?
適当な答えで手を打つべきだろうか?
あのガラス玉のように澄んだ紅い視線は、それが本意でないことを見通すだろう
そもそもあの少年は何者なのだろうか?
組も、学年すらもわからない
けれども、仲良くしてくれているし、悪い人間ではないはずだ
ただ一つ、名前だけは知っている
自らそう名乗っていたし、変わった名前だと思う。 キュゥべえ、というのは
――結局この日は、まともに眠ることができなかった
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