過去ログ - 少年「おまえなんか勇者じゃない!」
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19: ◆oU/2O5ujGod.[saga]
2014/04/17(木) 21:34:35.81 ID:97zvwKuo0
国王「……お主にな、この城の警備の全権を与えようと思う」
兵士長「……は?」
国王「いや、なんなら街の警備も好きにしてもらってかまわん。いや、そうしよう」コク
兵士長「ちょ…ちょっと待ってください! どういうことですか!?」
国王「驚かせてしまってすまぬな。だが、言葉の通りだ。お主に全て任せる」
兵士長「そ、そんな! 私には荷が重すぎます! 無理です!!」
国王「正直者だな…。ますます気に入ったぞ」ハハ
兵士長「国王様…!」
国王「いいか? この城には今、お主のような者が必要なのだ。自分の考えをはっきりと言える者がな」
兵士長「そ、それがわたしだと…?」ゴク
国王「そうだ。だから、お主には是非この役を引き受けて欲しい。だめか…?」
兵士長「い、いえ…、国王様がそこまで仰るのであれば、断ることもできません」
国王「そうか…、すまぬな。では頼むぞ」
兵士長「はは! 全身全霊を持ってお応えいたします!!」バ!
国王「はは、なに、そんなに気張る必要もない。なにせあのような体たらくな輩にも勤まる仕事だ。いいか? お主の好きなようにして構わぬからな」
兵士長「かしこまりました。それでは…」クル
国王「…すまぬ。もうひとついいか?」
兵士長「はい…? なんでしょうか?」ピタ
国王「事があった直後で言い難いのだが………」
「………」
兵士長「それは…!」
国王「…頼めぬか?」
兵士長「…すいません。さすがにそれは…」
国王「ふむ…。まあ仕方が無いな。すまなかった。聞かなかったことにしてくれ」
兵士長「……いえ、違うんです。少し…考えさせてもらえませんか?」
国王「ん? そうか。構わんぞ。時間ならあるからな」
兵士長「ありがとうございます。それでは、今日はこれにて」ペコ
国王「ああ。大変不憫な思いをさせてしまい申し訳なかったな」
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