過去ログ - 少年「おまえなんか勇者じゃない!」
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24: ◆oU/2O5ujGod.[saga]
2014/04/17(木) 23:28:18.63 ID:97zvwKuo0


――城内訓練場


「うおーーーーー!」ガキ!

「せやーーーーー!」バキ!

「ーーーーー!」


兵士長「おお! いいね! さすが王都。武術の方は優れた者が多いみたいだな」

警備兵1「はい。この都市の兵は国中から選ばれたつわものばかりですので」

兵士長「ふーん…、こんな内陸の都市にそんなに強い奴らが必要なのかねえ…」ポリポリ

警備兵1「ここは王都です。万が一に備えて十分な兵力は不可欠では?」

兵士長「叩き上げならともかく、無駄な時間と費用を使ってまでつわものを集める必要はないんじゃないか? 削ろう」

警備兵1「な! 今言ったことを聞いてましたか!?」

兵士長「ここの安全を確保したいなら、まず地方の拠点の防備を固めるべきだろ」

警備兵1「昨日来たばかりのあなたに何がわかるのですか!!」


ガッ


警備兵1「う……!」ゾク

兵士長「いいか? この城を守ってるのはここにいるやつらじゃない、国境で今も必死になって魔物と戦ってる地方の兵士たちだ」グイ!

警備兵1「く、苦しい…!」ガクガク

兵士長「温室で育った獣が野生で生きていけるはずがない。これは憂うべき事態だな」ガ!

警備兵1「が…! は、はい…!」ググ…

兵士長「お前がリストをまとめろ。すぐに地方に転属させるんだ。ここに残るのは新兵と数名の実力者だけでいい」バ!

警備兵1「は、はい…仰せのままに」ゲホゲホ

兵士長「こんなにいい施設があるんだ。若いやつらに使わせなければ勿体無いぞ」

警備兵1「りょ、了解しました…」ゼエ…ゼエ…



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